英語教授研究
I went to Tokyo to attend Oxford Day 2016 at Toyama Campus of Waseda University.
My main objective was to get information about the new trend of university enterance examination, and ,of course, English education in Japan.
I chose to attend the seminar below.(There were max. 3 choices to attend at the same time.)
1. Reform of university enterance exams towards 4 skills tewsting by Mr. Fumihito Ando
2. Educational contexts as determinants of bilingualism: The case of Immersion by
Ms. Victoria Murphy
3. The ins and outs(ups and downs) of creating and implementing a 12 year English programme by Mr. Rene Bourchard
4. Otsu City elementary school curriculum design project by Mr. Richard Attwood
Waseda University has been implementing English and other subjects classe which are all taught in English. It was very interesting. English test for university enterance exam will be replaced by other English profeciency tests or combined with the part of it.
Emersion education was also interesting. I know it is the best way to educate Japanese who can work in the world, but I am not sure it is for everyone.
例年このくらいにETJかオックスフォードの英語教師向けのセミナーに参加して、授業に使えるマテリアル、教授法等の研究をしています。今年は文部科学省の学習指導要領が2020年に向けて2014年度から逐次改革され、英語教育が大きく改革されるので、その説明を聞きに行きました。
現在でも小学校では5・6年生では英語が必修化されていますが、それが「3・4年生にまで拡大され週1-2コマで必修化、5・6年生では週3コマの教科になり評価されるようになります。中学校ででは英語での授業、高校では英語での授業とともに高度な言語活動」を目標に逐次体制整備していくそうです。
ふう~ん。学校の先生も大変ですね。小学校では英語の専科の先生がいないし、そもそもそんな教員免許は現在ありません。そんな免許出来るのかな?中学校の先生も忙しいし、小学生に教える方法(アクティビティとか)も年齢や興味によって変えないといけないでしょうし。やっぱり一番いいのは、音楽や美術のように専科の先生を小学校にも配置することではないでしょうか?英語が不得意な担任の先生が無理して教えるより、専科の先生に教わる方が充実した授業が出来ると思うし、子供たちにもその方が良いのでは。担任は今でも十分忙しいだろうし。
午前中のパネルディスカッションの参加者
* 田淵エルガ 文科省初等中等教育局
* 金森 強 関東学院大学
* 小林美智 大田区立志茂田小学校
参加者はたぶんほとんど公立小学校の先生だったと思います。文科省の人が来ていたので、「これから~はどうなるのでしょか?」という質問が多かったのですが、まだ決まっていない検討中の案件が多かったです。それでも「~という方向に向かっています。」と答えていただいたので、だいたいの方向性はわかったと思います。
いままで英語教育改革が叫ばれ何度か変わりましたが、大学受験が変わらない限り英語の4技能のうち、「読む・書く」(たとえば英文の長文読解問題)に偏重する勉強方法が変わらないと私も思っていましたが、これからは「聞く・話す」に重点をおく試験に変わっていくようです。この内容ははっきりわかりませんでしたが、古くから英会話を指導している日米学院にとっては良いことかな、と思っています。
午後からは外山節子先生のワークショップでした。
外山先生は最初自分で英会話教室を開き教えていましたが、その後本の出版、英語教育研究のサークル、小学校での英語教育をする先生の訓練までされています。
「小学校で英語を教えに行ったら英会話学校での教授法が通用しなかった。」と言われていました。その説明を聞きたくてワークショップ終わった後残り、何人も並んでいた人達の列に並んで質問しました。理由は、「準備にはるかに時間と労力がかかることと、子供たちの気持ちをわかってなかったことかな。」と教えてくださいました。
私たちが日米学院の教室で教えるのは人数がたかだか5人まで、しかもある程度英語をやりたいと思っている生徒さん達ばかりです。30人いるクラスで一人ずつにカードを持たせようとすると、それだけ多くのカードのセットを作る必要があります。確かにそれだけで時間がかかります。やる気のない生徒もいると思うし。
外山先生のワークショップでは現在小学校で使われている教材 "Hi, friends!" の内容をどうやって楽しく教えるかという、具体的なアクティビティをいろいろ教えていただきました。どれも私がやっても楽しい内容でした。英語を教えるには、子供たちの知的好奇心をくすぐる必要がるのだな、と気付かされました。
外山先生、以前より若返ってますね。
「(母国語として話されている)言語のうち、どれが一番多く話されているか(人口で)」 その順番を考えるクイズですが、その順位をあてるだけでなくて2-3個えらんでその順位の合計が21以内でなるべく21に近づけるゲームでした。ちなみに21以上になると負けです。
"Captain's boat" という英語絵本にちなんで新聞紙を破っていき、最後Tシャツが出来ました。すごい!!
良い刺激をいただきありがとうございました。この日学んだことを仕事に生かせていきたいです。
最後の時間帯のセミナーで面白いことを聞いたので紹介したいと思います。そのセミナーは、Richard Graham 氏で Genki English の代表者です。以下彼の話の要約です。
「私たちが子供に英語を教えるとき、声を出しなさい、体を動かしましょう、とか五感を使って指導しますが、小学校の義務教育では、静かにしなさい、椅子にきちんと座りなさいとか、私達がしていることと真逆の方法で教育がされています。いまの日本の義務教育のスタイルはどこから来たか知っていますか?イギリスをお手本に日本の義務教育が始まりました。そのイギリスの教育は産業革命以降、農業をしていた人たちを工場で働けるように訓練するものでした。最低限工場の機械を操作出来ればいいわけですから、それ以下でもそれ以上の教育ではないわけです。社会で大事な経済の事とかは教えません。大学生が卒業して就職を探しますが企業が求める人材はなかなか見つかりません。企業が新しい人材に求めているものは何でしょうか?コミュニケーション能力、チャレンジ精神、創造性だと思いませんか?でも今の日本の義務教育ではこれらの能力が身につきません。」
彼のセミナーでは具体的な教授方法のアイディアはなかったのですが、「あなたが英語を教える上で障害となっているのは何だと思いますか?」という彼の質問に、黒板に各自自分の悩みを書いて、その中のいくつかについて彼なりの考え方を語るという部分が斬新でした。私は shyness (恥ずかしさ)と書いたのですが、これについて彼が取り上げて喋ってくれたので、嬉しかったです。また時間がある時に彼の教材も研究したいと思っています。
ちっちゃん