1週間ぐらい前に、「てるみくらぶ」が破産したとニュースで報道され、ものすごくびっくりしました。

実は私もほんの1-2年前Yahooトラベルで検索して、「てるみくらぶ」にお世話になり多分グアムに行きました。航空券とホテルのセットで添乗員とかはいませんでした。破産前で、無事に行って帰ってこれて良かった、と安堵しています。

旅行前の人は旅行はおじゃん、そして支払金が1%ぐらいしか返金されず、旅行中の人はホテル代をすでに払っているのにもかかわらず、現地でまた支払うことになったりと影響が約36,000人に及んでいるそうです。

2月にイタリアに行ったのもネットで探した格安旅行会社を利用して、航空券とホテルのセットを購入しました。安い旅行って、ほとんどがクレジットカード使用不可で、現金振り込みが断然多いですよね。まだ出発していない、てるみくらぶの支払い済みの旅行代金がクレジットカード払いだと全額返金(支払い停止)してもらえた人もいたとか。

素人が「てるみくらぶ」の破産を予測するのは不可能だったでしょう。現金払いは、格安旅行会社だと普通だし、何の疑いもなく今まで私も振り込んでましたから。実は9月にも安い台湾旅行を予約、支払を済ませています。多分大丈夫だとは思うのですが。

不思議なのは、「てるみくらぶ」が他社に比べて断然安いということでもない、ということです。「自由自在」という名前でもてるみくらぶは旅行商品を販売していたようですが。同じような格安旅行会社が破産しないとは限りませんよね。

調べてみると「てるみくらぶ」の資本金 6000万円、従業員130名、2016年9月の売り上げは195億円でした。

これでも倒産するんですね。お客がたくさんいれば繁盛する(利益が出る)というロジックは通用しないんですね。3/27に破産手続き開始で、負債額は151億円だそうです。

ネットで読んだ記事によると破産の原因は、

①人件費と広告費の増加
②円安
③消費者が旅行会社を格安でも利用しなくなった(自身で航空券とホテルを予約)
④航空会社が機体の小型化を進めたこと

等でした。

ネット販売だけでスタートしたてるみくらぶでしたが、ターゲットをシニア層にシフトしたかったらしく、ネットを使わないシニア層に対して対面販売をしたり紙面広告をすることにより、経費が増加。まあネットで売るだけでは他の会社との差別化ができず、方向転換しざるを得なかったのでしょうが、身の丈にあった経費の使い方をするべきでした。そしてその方向転換が間違っていたというか、思ったほど利益が上がらなかったんでしょうね。

そもそもネット販売だけという形でスタートしたのは、店舗を持たず、人件費もかけず、経費を抑えるためだったと思うのですが、その根本原則を変更したため自分で自分の首をしめることになってしまいました。

旅行が大好きな私としては、他の似たような会社が破産しないように祈るのみです。